本の紹介(13)【あふれでたのはやさしさだった】

こだわりを通じて、人と人を、人と物を繋げる
つながりびと『はるさん』です。

ご覧いただきありがとうございます。

初めての方は、プロフィールを読んで下さい。

きょうは本の紹介です。

僕は主に図書館で本を借りて読んでます。

ジャンルは、自己啓発本、ビジネス本、エッセイ、実用書、レシピ本、小説、絵本、写真集なんでもその時に勧められたり、紹介されていた本を片っ端から読んでます。

簡単な読書記録をInstergramに投稿しています。

その中から、1冊を選んで5分で内容が分かる紹介をします。

「あふれでたのはやさしさだった:奈良少年刑務所絵本と詩の教室」

奈良少年刑務所で行われた「物語の教室」
犯罪を犯し、世間とのコミュニケーションを取れなかった少年たちが、授業を通じて「心の鎧」を脱ぐ。想いを言葉にする、想いを受け止めて貰う。簡単そうで難しい、でも実はとてもシンプルなのかもしれない。


書名:あふれでたのはやさしさだった
著者:寮美千子
単行本:223ページ
出版社:西日本出版社
価格:1000円+税

3つのポイント

1刑務所に入らざるを得ない子たち

刑務所に入っている子供たちは決して生まれながらの悪人では無い。育った環境や受け入れられなかった経験が子供達を追い込んでいる。見て見ぬふりを続けた結果なのでは?


2. 誰でもそのままでいい

誰かひとりでも受け止めてくれるひととであえば、そのままの自分で居られるのだろう。人と違うことを無意識に排除してしまってる社会へ問題を投げかけているのだ。


3. 詩の力、座の力、場の力

硬い硬い鎧を脱ぎ捨てることが出来たのは、安心安全な場、そこで紡ぐ言葉の力、受け止めてくれるひとが居る座の力。凄いな。

んな人には是非お勧めの一冊です。

・自分の居場所を探しているひと
・いまいち自分のことを好きになれないひと
・身近に心を閉ざした人がいるひと

著者のプロフィール:

作家。1955年、東京に生まれる。毎日童話新人賞、泉鏡花文学賞を受賞。2005年の泉鏡花文学賞受賞を機に、翌年奈良に転居。

2007~16年、奈良少年刑務所において「社会性涵養プログラム」lを務める。
2007年より奈良少年刑務所で、夫の松永洋介とともに「社会性涵養プログラム」のなかの絵本と詩の教室の講師として詩の教室を担当。
その成果を『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所』(新潮文庫)と、続編『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』(ロクリン社)として上梓。

この本との出会い

この本との出会いはとても不思議なのです。
 
始まりは、2022年12月にオープンした広島市佐伯区皆賀にあるmina books での出会い。
ひと棚オーナーとして出店の地元五日市東小学校の読み聞かせグループ “おはなしかあさん”がプロデュースする絵本専門店「みつばち文庫

絵本専門と言いながら、グループメンバーの思い入れのある良書をセレクトした「贈りたい本」のコーナーがあります。


そこで知った夏葉社と言う出版社と島田潤一郎さん。『本屋で待つ』の共著者の書店ウィー東城店主の佐藤友則さん。
待つということについてをいろんな場面でお話しされているおふたりが、わたしが心揺れながら自ら動き出すまで待つということに応援となると新聞記事を教えてくれたのは、「みつばち文庫」の代表 Oさんだったのです。
『本屋で待つ』はとても気になってたのですが、そんなタイミングで、島田さんと佐藤さんが岡山の文学フェスティバルでトークショウをされることを知ったのです。
もちろんかけつけてたのです。その時のお話は、ブログ記事『本屋で待つ』トークショーで。
その時、人生で一番影響を受けた本は?との私の問いに佐藤さんが教えてくれたのが『あふれでたのはやさしさだった』(西日本出版社)だったのです。
西日本出版社も文学フェスティバルに出店されており、そこで購入して連れて帰ってのでした。

長々と語ってしまいましたが、この本がわたしを引き寄せたにだと感じずにはいられない運命の出会いだと思います。
こんなに心揺さぶられる本は初めてかもしれません。

そしてぼくまだ鎧を脱がないといけないとも思います。


最後までおつきありありがとうございます。


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